親知らず
親知らずの痛み
「奥歯が痛い…」というとき、それは親知らずが原因となっている可能性があります。
親知らずとは、永久歯がすべて生えそろった後に、奥歯のさらに奥の部分に生えてくる歯のこと。
多くの場合、横を向いたり斜めに生えてきたりするため、痛みや腫れのほかにも様々なトラブルを招きやすいのが特徴です。
親知らずは必ず抜歯するものだと思われがちですが、実際にはそうとはかぎりません。
抜歯するか否かは実際に見てみないと判断できませんので、まずは一度診察にお越しください。
親知らずは必ず
抜かないといけない?
抜いた方がいい人
- 横や斜めを向いて生えている
- 手前の歯を強く押し歯並びが乱れている
- 歯みがきしにくく、虫歯になる可能性が高い
- 神経を刺激して強い痛みがある
抜かない方がいい人
- 真っ直ぐに正しい向きで生えている
- 咬み合う歯があり、問題なくつかえている
- 周りの歯に悪影響を与えていない
- 歯みがきが問題なくできる
難しい親知らずの
抜⻭にも対応可能
⻭科⽤CTスキャンで
安全な親知らず抜⻭が可能
基本的には、ほとんどの親知らず抜歯が当院で可能です。
ただし、ケースによっては、全身疾患との兼ね合いから麻酔科等の緊急事対応が可能な環境下での抜歯を医科より推奨されるケースもございますので、その際は紹介させて頂きます。
また、手術侵襲が大きく鎮静下、全身麻酔下での抜歯が推奨されるケースなども紹介させて頂いております。
- まっすぐの親知らず
- 斜めの親知らず(半埋伏)
- 埋まっている親知らず(完全埋伏)
親知らず抜⻭の難易度 | 知らずの抜⻭は正常に⽣えている場合、 普通の⻭を抜くのと同様に⽐較的簡単に抜くことができます。 |
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親知らず抜⻭の治療時間 | 1本 約15−20分 |
抜歯の難易度 | ★ |
親知らず抜⻭の難易度 | ⼀般的な親知らずの⽣え⽅で、問題なく抜くことができます。 |
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親知らず抜⻭の治療時間 | 1本 約40−60分 |
抜歯の難易度 | ★★ |
親知らず抜⻭の難易度 | 親知らずの⼤部分が⾻の中に埋まっていたり、 ⻭の根っこの形が複雑だったりすると、 ⻭⾁を切開したり、⾻や⻭を削ったりするため抜⻭するのにも かなりの注意と⼿間が必要となります。 |
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親知らず抜⻭の治療時間 | 1本 約60分 |
抜歯の難易度 | ★★★ |
親知らずの抜歯の
治療の流れ
治療の流れ
- 麻酔を行います通常の歯科治療と同じように表面麻酔を塗ってから、麻酔を行います。さらに、下あごの抜歯の場合は、伝達麻酔という方法でしっかり麻酔を効かせます。
- 歯ぐきの切開をします必要な場合には、歯ぐきを切開します。横向きに骨に埋まっている場合は切開の量が多くなります。
- 骨を削ります歯の頭の部分が見えるように骨を削ります。(始めから頭の部分が見えている場合は骨を削る必要はないです)
- 親知らずを分割します歯が横に向いていて、そのままでは抜けない場合は親知らずを分割して少しずつ抜いていきます。
- 歯を抜きます力を加えて歯を抜きます。あごに負担がかかることもあります。
- 縫合をします傷口が大きい場合などは糸で縫います。
抜歯後の注意点
- 抜歯した部分が気になっても、できるだけ指や舌でさわらないでください。
- 抜歯した部分にできる血の塊は組織を再生させるために必要なため、うがいのしすぎなどによって洗い流してしまわないようにしてください。
- 痛み止め、抗生物質などの処方薬は、医師の指示どおりに正しく服用してください。
- 痛みがあっても、冷やしすぎないでください
- 抜歯した当日は、激しい運動や飲酒、長時間の入浴など、血流を促進させるようなことは控えてください。
親知らずを抜歯する際の
医院の選び方
患者さんが歯科医院を
選択する基準について
どの歯科医院でも親知らずの抜歯ができるわけではありません。
特に下あごの親知らずの抜歯をするときには、親知らずの根の曲がり方や、下歯槽神経と呼ばれる大きな神経との距離をみるためにCT撮影ができることが必須です。
また、歯ぐきを切開したり骨を削るなどの処置が必要になることも多いため、そういった外科処置をよく行っている医院を選ばれることをおすすめします。
親知らずの抜歯を自院で行わずにすぐに大学病院に紹介する医院は、外科処置を多く行われていない可能性がありますのでご注意ください。
こんな医院での
抜歯をおすすめです
- CT撮影が行える
- 口腔外科などの標榜がある
- 外科処置をよく行っている
そんな歯科医院がおすすめです。
当院でも、大学病院などの歯科口腔外科で抜歯を希望される患者様には「紹介」をさせて頂いております。
一方、大学病院などの高次医療機関では請け負わなければならない専門的な疾患も多数存在するため、「親知らずの抜歯」はすぐにしてもらえないことが多いです。診察時間や曜日にも制限があるため「行きたいけど行ける時間がない」というお声はよく聞きます。
そういった患者様のご要望にお答えするために、街の歯科医院は存在するのですが、前述のように、技術と経験が必要です。