こんにちは、歯科技工士の宮林です。
この土日は雪予報でしたね。雪景色を見るのも良いものですが、職場へ出勤の身となると、やはり降らなくてよかったと思います。
さて、私たちは網膜上に焦点を合わせることで、ものをはっきりと見ることができます。
私は中学3年生から近視用メガネをかけています。
近視の原因は遺伝と環境によるものがほとんどのようです。両親ともメガネをかけ、小学生の頃からよく暗がりで寝転んで漫画本を読んでいました。まさに、ぴったり合致します。
新型コロナウイルスの影響によるステイホームで、目を酷使しがちな昨今、世界の推定近視人口も2010年は20億人でしたが、2050年には50億人に急増すると予測されています。
また、眼軸近視という言葉を聞いたことはありますか?眼軸とは、目の表面の角膜から目の奥の網膜までの長さのことを指します。眼軸近視になると、眼軸が通常よりも長くなります。つまり、眼球が伸びてしまうのです。
豊かさの追求による生活環境の変化で今まで経験したことのないストレスにさらされています。特にこの20年でパソコン、ゲーム機の普及、タブレット、さらにスマートフォンが急激な勢いで浸透し、至近距離での作業を強いられる生活に入っています。普通に暮らしているだけでも眼軸近視になってしまうリスクを背負っているのです。特に子供たちは超近視時代を生きることになるのです。
しかし、朗報もあります。近視の進行を抑えるアトロピンという目薬が開発されているそうです。日本でも臨床試験が進行中で、近い将来発売されるかもしれません。
そして、私たちにもできる予防策として1000ルクス以上の光を毎日2時間以上浴びるというものがあります。晴れの日は作業の合間などに外へ出て、遠くを見てみるといいかもしれません。
私たちは便利な生活を手に入れた一方で、目に大きな負担を強いてしまっています。目の生活習慣病、気を付けたいですね。
もちろん、歯周病の予防も大事です。