こんにちは。ここ何日かは少し暖かく感じ、あれ10月って毎年こんな感じだっけ?こんなもんかと思いましたが、ほっくほくの焼き芋を食べたくならないあたり、例年よりも暖かいのだと思います。焼き芋への食欲で季節をよむ歯科技工士、佐藤れいあです。
スマホのストレージが溜まってきたので、写真の整理をしていました。
すると学生時代の写真が沢山あり、いくつかデータ移動をさせようと思ったのですが、思い出に浸ってなかなか手が進まないのです。
こちらは大学の卒業作品の写真です。
どうやら当時、人の口の中を生々しく表現したかったようです。
学生実習では「理想的な歯」を作る練習をしてきました。
均等で対称なものが正解です。
しかし、そのような歯並びをもつ人なんてなかなかいないですよね。
この写真の水色矢印部分。下の前歯は少しガタガタです。
後ろの方を見てみると、親知らずを抜いて糸で縫われた部分があります。
親知らずを抜くタイミングが遅く、前の歯を押したことで、下の前歯がガタガタになる。
並びが悪くなった前歯は磨きにくく、着色がつきやすくなる…(写真では見にくいですが、少し茶色を塗っています)
という物語りが、この模型にはあります。
そして紫の矢印部分は、親知らずが半分頭を出しているところで、緑の矢印の少し黒ずんでいるところは虫歯を表しています。
このように私たちの口の中にはドラマがあって、その位置に歯があるのには理由があります。
日頃「なんでこの歯は汚れやすいんだろう」だったり、「なんでこの歯は虫歯になってしまったんだろう」と思われたことがある方は素晴らしいです。
その原因を専門知識と技術で突き止めて、一緒に解決策を考えていくのが我々の仕事です。
是非その「なぜ?」を私たちにもお聞かせくださいね。