こんにちは!歯科技工士の宮林です。
昼間は半袖でも過ごせるくらいのちょっと暑い日が続きましたね。
先日の母の日に、私も小さな花束を母に贈りました。涙を流すとまではいきませんでしたが、喜んでもらえました。
そこで涙に関係ある話題です。
人はまばたきをするたびに涙が出て目の表面を潤しています。
涙には殺菌作用があり、また乾燥は目の大敵だからです。
まばたきの回数は1時間に約1200回、1年間でなんと700万回に達するそうです。
1回のまばたきで目の表面に流れる涙は約7マイクロリットルで、(目薬1滴はおよそ30マイクロリットルです。)
無意識のうちに流れて目を潤す涙は基礎分泌の涙(副交感神経)といい、1年間にすると缶ビール(350ml)約1本分です。
それ以外に涙の種類には、目にゴミが入ったときに出る反射性分泌の涙(三叉神経)と、脳の中枢がコントロールする感情の涙(副交感神経)があります。
人類の祖先が魚から陸上動物に進化した4億年前に、海水の代わりに目をまぶたで覆い、「涙」を作り出したといわれています。
おもしろいですね。
動物も涙を流しますが、感情の涙を流すのは人間だけだそうです。
ヒトの子供は、生まれてから幼い時期は自分のために泣いています。
子供は自分のストレスを周りの大人に伝達する一種のコミュニケーションツールとして泣いているのです。
大人は、悲しい時、悔しい時、嬉しい時にも涙します。
これは心が動かされたり、他人に共感したために出る感情の涙です。
年を取ると涙もろくなると言われますが、自分の過去の経験が多ければそれだけ共感することが多いということですね。
また、映画を見て泣いたりすることには体に良い効果もあるそうです。
私たちはストレスを感じている時には交感神経が優位に働き、リラックスしている時には副交感神経が優位に働きます。
睡眠の時は交感神経から副交感神経に切り替わるのに、10分程かかります。
しかし、泣きそうになると交感神経と副交感神経は10秒程度の短時間で切り替わるそうです。
泣くと、短い時間でストレスが解消された状態になり脳も体も良い影響を受けるそうです。
なかなか寝付けない人は、泣ける映画を観るのも良いかもしれませんね。