こんにちは。
今冬はニット帽を着用しています。
これまでは髪型が崩れるのが嫌で、どんなに寒くとも帽子は被らずに過ごしていたのですが、年を重ねるにつれて自分の中での「合理性」の重要度が上がっているので、もう帽子取った後のナス様の髪型でも気に致しません。こうやって人は強くなるんだなと感慨深く頷く歯科技工士、佐藤れいあです。
先日、友人と上野動物園に行ってまいりました。
約20年ぶりの動物園なので、1週間前からすでに興奮しておりました。
入園するや否や、沢山の刺激を得ることができました。大人になってからの動物園もいいものですね。
私なりの動物園ナンバーワンアニマルを決めるならばこちらの動物です。
名前はキンケイといって、ミャンマーや中国南東部に生息しているようです。
染めたかのような色彩豊かな羽毛に驚き、声を出さずにはいられませんでした。
赤と緑という相反する色、水玉柄とボーダー柄を同時に持っている動物が自然界にいると思うと価値観の幅が広がった気がしました。
色といえば、私たち歯科技工士が常日頃扱うものであります。
この図をご存知でしょうか。
マンセル表色系といって、色の関係を平面図で表したものです。
対角線上にある色同士は、お互いを打ち消し合う関係にあります。
一人一人異なる歯のお色を合わせるために、白い被せ物にペイントをする作業があるのですが、その際にこのマンセル図が役立ちます。
例えば
いま製作中のものが、目標の色よりオレンジ味が強く、そして黄色味が足りない場合
当然黄色を足したくなるのですが、もう一つの方法に「オレンジの中の赤を消す」という方法もあります。
オレンジは赤と黄色で構成されていますよね。
その中の赤の要素を消してしまえば良い、すなわちマンセル図の中での「赤を打ち消す色」の緑を塗ると、
オレンジの中の黄色味だけが残る。
というわけです。
少し難しい話ですね。
歯科技工は医療でもありつつ、美術の知識も必要になる職種であり、ここに面白さを感じます。
少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
