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歯科用ジルコニアの変遷

こんにちは歯科技工士の宮林です。

8日日曜日は2年ぶりの大雪になりました。寒かったですね。またイタリアミラノでは冬季オリンピックの開催中です。選手には楽しんで頑張ってほしいです。

今日は歯科におけるジルコニアの始まりから今日に至るまでの話を解説いたします。

 

歯科用ジルコニアは、もともと工業材料として使われていた「酸化ジルコニウム」を歯科に応用したことから始まりました。1990年代後半、ヨーロッパを中心に研究が進み、金属に匹敵する強度と白い色調が注目されます。当初はフレーム(内側の骨格)として使用され、その上にセラミックを焼き付ける方法が主流でした。従来のメタルボンドに比べて審美性が高く、金属アレルギーのリスクが低い点が評価されましたが、焼き付け部分のチッピング(欠け)が課題でした。

2000年代に入るとCAD/CAM技術の発展により、コンピュータ設計・加工が可能になり、精度と普及が大きく向上します。さらに材料開発が進み、単層構造の「フルジルコニア」が登場。高い耐久性から奥歯のクラウンやブリッジに広く用いられるようになりました。ただし初期のフルジルコニアは透明感が低く、前歯の審美修復には不向きとされていました。

2010年代以降は高透光性ジルコニアが開発され、強度と審美性のバランスが改善。多層構造ブロックや着色技術も進化し、前歯部にも応用が広がります。またデジタル歯科の進展により、口腔内スキャナーや3D設計と連携した効率的な製作が可能となりました。近年では患者ごとの咬合や色調に合わせたカスタム設計が一般化し、短期間で高品質な補綴物を提供できるようになっています。

現在の歯科ジルコニアは、強度・審美性・生体親和性を兼ね備えた材料として広く普及しています。一方で、適切な設計や咬合管理、研磨処理が長期予後に重要であることも知られており、材料だけでなくデジタル技術や臨床技術との融合が、これからの発展の鍵と考えられています。つまり、歯科技工士の日々の努力がとても大事になるわけですね。がんばります。

新秋津・秋津駅前 まつばら歯科|怖くない・優しい 歯医者

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