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東村山の歯科技工士が学ぶ金属床の入れ歯|林大悟先生セミナー報告

東村山・秋津の歯医者「まつばら歯科」で歯科技工士をしている本田です。2026年11月1日、林大悟先生のセミナー「いま改めて学ぶ金属床義歯 ― 金属床の優位性とデジタル加工がもたらす新たな可能性 ―」を受けてきました!テーマは、上顎や歯ぐきに触れる部分を金属でつくる「金属床(きんぞくしょう)の入れ歯」。東村山の歯医者で入れ歯をお考えの方に、話しやすさ・使い心地・長持ちのヒントになる内容をまとめました。

こんな方に読んでいただきたい記事です

  • 入れ歯を初めてつくる予定の東村山・秋津周辺の方
  • 今の入れ歯で「しゃべりにくい」「分厚くて違和感がある」と感じている方
  • 入れ歯が割れたり、作り直しをくり返したりしている方
  • 金属床の入れ歯と、保険の入れ歯の違いを知りたい方

東村山の歯医者で働く歯科技工士が、金属床の入れ歯を学びに

講師は、南青山林歯科クリニックの林大悟先生。主催は、入れ歯や被せ物をつくる会社(歯科技工所)の三和デンタルさんです。金属床の入れ歯の良さと、デジタル技術で変わってきた入れ歯づくりについて、実際の患者様の例と研究データをもとにお話しいただきました。

セミナー「デジタルで臨床はどこまで変わるのか」のタイトルスライド|東村山の歯医者まつばら歯科の歯科技工士が入れ歯を学ぶ

「デジタルで臨床はどこまで変わるのか」

入れ歯セミナーの会場|東村山のまつばら歯科の歯科技工士が金属床の入れ歯を学ぶ

一緒に受講した、まつばら歯科の先生

入れ歯は、お口に合わせて一つずつ形を考えてつくる「オーダーメイド」です。私たち歯科技工士は、歯科医師が採ったお口の型や噛み合わせの記録をもとに、形を決めて仕上げていきます。「どこまで覆うか」「どんな形をつくるか」「どの材料を使うか」。林先生のお話は、その一つひとつに理由があることを、実際の例と研究データで分かりやすく教えてくださるものでした。

ここからは、特に心に残った5つのポイントと、林先生のお父様が3種類の入れ歯を使い比べたお話をご紹介します。

ポイント① 金属床の入れ歯は「割れにくく、長持ちしやすい」

入れ歯の「床(しょう)」とは、歯ぐきや上顎に当たる、ピンク色の土台の部分のことです。保険の入れ歯では、この土台をプラスチックでつくります。これを「レジン床(れじんしょう)」と呼びます。金属床の入れ歯では、土台の大部分を薄い金属でつくります。講演では、金属床の良さが次の5つにまとめられていました。

金属床の5つの良さ(講演より)

薄い

薄い

薄くても丈夫なので、お口の中でじゃまになりにくく、話しやすさや違和感の少なさにつながります

しなりにくい(剛性)

しなりにくい(剛性)

噛んだときに入れ歯がしなりにくく、ぐらつきを抑えやすくなります

温かさ・冷たさが伝わる

温かさ・冷たさが伝わる

食べ物や飲み物の温度を感じやすく、食事の楽しみにつながります

形を決めやすい

形を決めやすい

お口の必要なところだけを覆う形にしやすくなります

長持ちしやすい

長持ちしやすい

割れにくく、長く役割を果たしやすい入れ歯です

このうち、患者様がいちばん感じやすいのは「薄さ」だそうです。一方、林先生が入れ歯の形を考えるときの基本として大切にされていたのは「剛性(ごうせい/力がかかってもしなりにくい性質)」でした。

しなりにくさは「入れ歯の動き」を抑える力

やわらかくしなる入れ歯は、噛んだ力が、クラスプ(歯にかけるバネ)のかかった鉤歯(部分入れ歯を固定するための金属や樹脂のバネをかける歯)に伝わりにくくなります。そのぶん、力が歯ぐきに直接かかりやすくなります。すると入れ歯に、ピッチング(前後にお辞儀をするように沈む動き)、ローリング(左右に傾く動き)、ヨーイング(横にねじれる動き)が起きやすくなります。特に、奥歯側に支えとなる歯がない部分入れ歯で、歯のない範囲が長いほど、この動きが大きくなります。

入れたばかりの頃は快適でも、動く入れ歯を長く使ううちに、すき間に食べ物が入りやすくなったり、入れ歯がのっている歯ぐきがやせたりします。講演では、すれ違い咬合(こうごう/残っている上の歯と下の歯が、どこも噛み合っていない状態)の方が、しなるタイプの入れ歯を長年使い、歯ぐきが大きくやせてしまった例も紹介されました。

支えの歯には「メリハリ」をつける

では、とにかくがっちり固定すれば良いのでしょうか。支えの歯が丈夫なら、歯でしっかり支える形が基本です。しかし、弱った歯1本だけにバネを強くかけると、その歯に負担が集中します。かえって歯を失う原因になりかねません。被せ物で歯を補強する、歯同士をつなぐ、あえてバネをかけない歯を決める。こうしてメリハリをつけ、力を分けて受け止めることが大切だそうです。

講演で紹介された研究データ

比べたこと 結果 どんな研究か
床の割れやすさ 金属床と比べ、プラスチックの入れ歯(レジン床)は約4倍割れやすい 1977年に発表された研究。同じ方々を16年間見続けて調べたもの
長く使い続けられるか 作り直し・人工の歯の付け足し・破損などの起こりやすさは、金属床と比べ、レジン床は約3倍 2010〜2021年の研究。1,246人・1,893個の入れ歯を調査

※研究ごとに対象や条件は異なります。結果はすべての方に当てはまるものではありません。

出典(講演スライドより)
・床の割れやすさ:I Nakazawa「A clinical survey of removable partial dentures. –Analysis of follow-up examinations over a sixteen-year period–」
・長く使い続けられるか:Khaled E Ahmed, HuiHua Li, Karen G Peres「Longevity of acrylic and cobalt-chromium removable partial dentures-A ten-year retrospective survival analysis of 1246 denture-wearing patients」

入れ歯の床の割れやすさ

金属床1
プラスチックの入れ歯約4

金属床を1とした場合

作り直しや破損などの起こりやすさ

金属床1
プラスチックの入れ歯約3

金属床を1とした場合

もちろん、どなたにも金属床が合うわけではありません。残っている歯の状態や噛み合わせ、費用のご希望によって、合う入れ歯は変わります。金属床の入れ歯は、一般的に自費診療(保険が使えない治療)です。入れ歯の種類については、東村山の歯医者まつばら歯科の入れ歯のページでもご紹介しています。

ポイント② 入れ歯で「しゃべりにくい」を防ぐ設計

入れ歯のお悩みで多いのが「話しにくい」「発音がこもる」というものです。話すとき、舌は口蓋(こうがい/上顎の内側)のいろいろな場所に触れて音をつくっています。そのため、入れ歯が上顎のどこを覆うかで、話しやすさが変わります。

上顎の場所と、関係する音

上顎の場所 関係する音 形づくりのポイント
前歯のすぐ内側 サ行・ザ行・タ・ナ(チ・シ) できるだけ覆わない方が話しやすい
上顎の真ん中 ― ここに金属の板(プレート)を置いても前側を空けられるので、話しやすさへの影響は少なめ
上顎の奥の縁 カ行・ガ行 縁が長すぎたり厚すぎたりすると出しにくくなる
上顎の発音に関わる場所を色分けしたイラスト|東村山の歯医者まつばら歯科の歯科技工士が金属床の入れ歯を学ぶ

上顎の発音に関わる場所のイメージ(前の緑=サ行・タ行、奥の紫=カ行・ガ行。色のない真ん中は影響が少ない場所)

前歯の内側で、覆うのを避けたい範囲の目安として紹介されたのが「ラグビーボール」のイメージです。糸切り歯から反対側の糸切り歯までの歯並びのカーブを、そのまま内側へ折り返したくらいの範囲。ここが、発音に影響しやすい場所です。部分入れ歯では、左右の入れ歯を、パラタルバー(上顎を横切る細い金属の棒)でつなぐことがあります。このパラタルバーも、この範囲を避けて通すことが多いそうです。なお、奥歯を失うと「キ」「ギ」などの音が抜けて聞こえることもあるそうです。

紹介された研究

東京科学大学の和田先生らの研究では、歯がすべてそろっている方(17名・平均35歳)に、上顎の真ん中に板を置く形と、前と後ろの2本の棒に分けた形を着けていただき、発音を比べました。その結果、真ん中に板を置く形は前側が空くため、音への影響は少なめでした。一方、前後2本の棒に分けた形では、「チ」「キ」などの音にはっきりとした影響が出たと紹介されました。

こうした音の変化は、周りの人にはほとんど分からなくても、ご本人がはっきり気にされることが多いそうです。人前で話したり歌ったりと、声を使う機会が多い方は特に敏感とのこと。そのため林先生は、完成前に入れ歯を試しに入れる段階で、「サ・シ・ス・セ・ソ」「タ」「カ」などを声に出していただき、確かめることをすすめていました。最初は話しにくくても、使ううちに慣れる方も多いそうです。

一方で、上顎のくぼみが深い方は、上顎を覆っても違和感が出にくいとされています。そのため、くぼみが深い方には、金属のプレートで上顎を覆う形が向いていると一般的には考えられています。「覆わない方が良いか」「覆った方が良いか」は、お口の形やご本人の感じ方によって変わります。ここが、入れ歯の形づくりの奥深いところです。また、初めて入れ歯を装着した時は発音が難しくても、徐々に慣れていかれる方も多いので、発音については患者様の「慣れ」についても考慮が必要です。

ポイント③ 入れ歯の縁は「曲線」で舌ざわりが変わる

外形線(がいけいせん/入れ歯の縁の形)や、パラタルバー(上顎の口蓋に来る入れ歯のパーツ)の形を、まっすぐな線にするか、なめらかな曲線にするか。小さな違いに見えますが、講演では「まっすぐより曲線の方が違和感が少なく、舌ざわりが良い」と紹介されていました。

舌はとても敏感です。まっすぐ横切る線や角ばった縁があると、舌が自然とそこへ行き、「じゃまなもの」として気になりやすくなります。歯並びや上顎のふくらみに沿った曲線にすると、覆う範囲が多少広がっても、気になりにくいそうです。これはプラスチックの入れ歯でも同じです。

もう一つのコツが「できるだけ左右同じ形にする」ことです。右と左で出っ張りの位置が違うと、舌はその差を敏感に感じ取ります。また、前歯の裏は、舌がふだん置かれている位置に近い場所です。段差があると、つい舌で触って気になりやすくなります。ここをどう仕上げるかが、入れ歯を気に入って長く使っていただけるかどうかの分かれ目になる、とのことでした。技工士として、日々の入れ歯づくりで大切にしたいと改めて感じたポイントです。

左右対称でなめらかな曲線の金属床の部分入れ歯|東村山の歯医者まつばら歯科の歯科技工士が入れ歯を学ぶ

真ん中の点線を境に左右同じ形にし、舌が触れる縁やパラタルバー(上顎を横切る金属のパーツ)を、角のない曲線にした金属床のイメージ

歯科医師のお父様が「患者」になって入れ歯を比べた

講演で特に面白かったのが、林先生のお父様のお話です。お父様も歯科医師で、ご自身が入れ歯を使う「患者」として協力し、つくりの異なる3種類の部分入れ歯を、約1か月ずつ使い比べたそうです。シャンソンをプロとして歌われているため、発音にはとても敏感です。
入れ歯の設計は上記のイラストのように最後方の歯が左右とも抜けている両側遊離端義歯と言われるものです。

比べた3種類の入れ歯

種類 形とつくり方 工夫したところ
プレートの金属床(チタン製) 上顎の真ん中を金属のプレートで覆い、発音に影響が出そうな部位は避けた設計にした。これまでどおりの粘土のようなもので型を採った 軽さの違いも確かめるため、軽い金属のチタンを使用。コンピューターで設計してつくり、お口によく合う仕上がりに
コンタクトレンズのように薄い金属の義歯(コンティース) 上顎の真ん中を覆わず、前歯の裏側でつなぐ。口腔内スキャナー(お口の中を撮影して型を採る機械)を使い、形もコンピューターで決める しなりやすい前側は少し厚めの設計にした。発音に関わる部位は強さを保てる範囲でできるだけ薄く。前から見た時に金属のパーツが見えないように設計した。
金属を使わない入れ歯(ノンメタルクラスプデンチャー) 上顎の真ん中を覆わず、前歯の裏側でつなぐ。口腔内スキャナーで型取りをした。 樹脂でも必要な強さが出るように工夫。樹脂は形が変わりやすいものの、お口によく合う仕上がりに。金属パーツがないので、見た目が自然。

3種類の入れ歯を使い比べた林先生のお父様の感想(講演より)

項目 プレートの金属床 コンティース ノンメタルクラスプデンチャー
話しやすさ 前側が空いているので「チ」「ス」もこれまでの感覚で話せた 最初は「タ・チ・テ」が少し出しにくかったが、慣れて問題なし。歌っても金属床と差はなかった ―
噛んだ感じ 噛むと「ガン」と来る 金属床と差は感じない ほとんど変わらない。衝撃をやわらかく受け止め、むしろ自分の歯に近いかも
着け外し・着け心地 着け外しが楽で、安定も良い 着け外しのときに少ししなるので、そっと扱う必要がある 軽くて楽。ただ、樹脂で強さを出すために厚くなった部分が舌に引っかかる
食事 上顎を覆わない入れ歯の方が楽 上顎が広く空いていて味が分かりやすく、食事が楽 ―
総合 林先生の予想ではこれが一番 「総合的にこれが一番使いやすい」 ―

実は林先生ご自身は、上顎のくぼみが深いこの方には、プレートで覆う金属床が一番合うと予想されていたそうです。結果は予想と違い、「上顎を覆わないことの良さは大きい」と率直に話されていました。お父様が特に大切にされていたのは「食事の味」。上顎を覆う面積が小さいほど、味や温度を感じやすくなります。それでも「入れ歯が入ると味は変わる。ないのが一番良い」というひと言には、入れ歯をつくる側として考えさせられました。

もう一つ印象的だったのが、「金属にしたから、すぐによく噛めると感じるとは限らない」というお話です。しなりにくさは、長く使ったときの安定には関わります。ただ、入れた直後の噛み心地とは、必ずしも結びつかないそうです。林先生も以前は「金属床だからよく噛めます」とお伝えしたことがあり、今回のことが考えを見直すきっかけになったそうです。

また林先生は、これはお一人の例の報告で、研究としての裏付けがあるわけではない、と前置きされていました。それでも、「話しやすさ」「食事の楽しさ」「着け心地」といった患者様の目線で入れ歯を比べた貴重なお話で、技工士として入れ歯づくりの参考になることがたくさんありました。

コンタクトレンズのように薄い金属の部分入れ歯(コンティース)|東村山の歯医者まつばら歯科の歯科技工士が入れ歯を学ぶ

コンタクトレンズのように薄く着け外しができるコンティース(出典:三和デンタル)

ポイント④ 入れ歯のバネ(クラスプ)と、金属を使わない入れ歯(ノンメタルクラスプデンチャー)の選び方

部分入れ歯は、残っている歯にクラスプ(バネ)をかけて固定します。最近は、ノンメタルクラスプデンチャー(バネの部分も歯ぐきに近い色の樹脂でつくる、金属を使わない入れ歯)も選べるようになりました。見た目が自然なことが大きな魅力です。

ただし講演では、「金属を使わない入れ歯にしたいからといって、すべてを樹脂でつくる必要はない」というお話がありました。林先生は、2つのタイプを分けて考えているそうです。1つは、樹脂と人工の歯だけでつくる「やわらかいタイプ」。もう1つは、見えにくい部分には金属を使い、必要なところだけ樹脂のバネにする「金属と組み合わせたタイプ」です。その中から、お口に合う方を選んでいるとのことでした。

ポイント⑤ デジタル技術で変わる入れ歯づくり

金属床の入れ歯は、これまで、鋳造(ちゅうぞう/溶かした金属を型に流し込む方法)でつくられてきました。いまはコンピューターで形を決めて、ミリング(機械で削り出す方法)や、レーザー積層造形(SLM/レーザーで金属を積み重ねる方法)でつくることもできます。

金属床をつくる3つの方法

流し込む(鋳造)

流し込む(鋳造)

溶かした金属を型に流し込む、昔からの方法
良いところ:腕のある技工士なら、形を自由に決めやすい
苦手なところ:金属がピッタリお口に合わせるのが大変。仕上がりが技工士の経験に左右されやすい

削り出す(ミリング)

削り出す(ミリング)

金属のかたまりを機械で削って形にする方法
良いところ:金属の質が安定し、仕上がりのばらつきが少ない
苦手なところ:削りくずが多く出て、削る刃もすり減る。削れる硬さの金属に限られる

レーザーで積み重ねる(SLM)

レーザーで積み重ねる(SLM)

金属の粉をレーザーで溶かし、薄い層を重ねてつくる方法
良いところ:一度にたくさんつくれて、複雑な形にもしやすい
苦手なところ:機械がとても高価。使える材料がまだ限られる

国内の論文では、削り出すミリングが優れているとされています。一方で、一度にたくさんつくれることや費用を考えると、今後はレーザー積層造形が主流になるのではないか、というのが林先生のお考えでした。バネだけをレーザーでつくる日も近いだろう、とのことです。

引っぱりに対する強さ(つくり方別)

流し込む(鋳造)783
削り出す(ミリング)1,069
レーザーで積み重ねる(SLM)1,158

単位はMPa(メガパスカル。強さを表す単位)。数字が大きいほど、引っぱられても壊れにくい金属です

型採りは「スキャナー」と「これまでの方法」を使い分け

口腔内スキャナーは、でこぼこのはっきりした歯は読み取りやすい機械です。一方、平らでなだらかな歯ぐきは、撮った画像をつなぎ合わせるのが苦手な面があるそうです。型からつくった模型とスキャナーのデータを重ねた1例では、上顎の真ん中で、スキャナーのデータの方が浮いていました。軽く押さえて採った型の方が、沈み込んだ形になっていたのです。そのため、歯の近くだけで済む入れ歯はスキャナーで、上顎を広く覆う金属床はこれまでどおりの型採りで。これが林先生の今の進め方です。

完成前に「設計図」を画面で確認できる

デジタルならではの良さが、完成前に設計図を画面で確認できることです。歯科医師と技工所が「ここをもう少し空けたい」「この線が良い」と、クラスプやレスト(入れ歯が沈まないよう歯にのせる小さな支え)の位置まで、前もって相談できます。昔ながらの鋳造では扱いが難しかった軽いチタンも、デジタルの技術で、ぴったり合う床をつくれるようになってきました。

それでも林先生が強調されていたのは、「最先端の技術を使えば、それだけで良い入れ歯になるわけではない」ということです。根底にあるのは、手作業の時代から受け継がれてきた、入れ歯の形の考え方。デジタルは、それをより正確に、より良くかたちにするための道具だと感じました。

なお、歯を失ったときの選択肢は入れ歯だけではありません。あごの骨に人工の歯の根を埋めるインプラントや、少ない本数のインプラントで歯を支えるオールオン4という方法もあります。それぞれに良さがありますので、ご自身に合う方法を、東村山の歯医者まつばら歯科の歯科医師にご相談ください。

東村山の歯医者で入れ歯を考える方へ、技工士からのひとこと

講演の最後に、林先生は「いきなり入れ歯をつくらない」ことの大切さを話されました。どこにバネをかけ、どこを覆い、どんな材料でつくるか。その設計図を先にしっかり描くことが基本です。また、歯科医師と歯科技工士が、遠慮せずに相談し合うことも大切だと話されていました。

「段取り八分、仕上げ二分」という言葉も紹介されました。入れ歯の出来は、作り始める前の準備でほとんど決まる、という意味です。歯科医師がお口を診て、正確な型と噛み合わせの記録を採り、患者様のご希望とあわせて技工士にしっかり伝える。その連携が、使いやすい入れ歯につながります。

「人と話す機会が多いので、発音を大切にしたい」「とにかく割れにくいものがいい」「見た目を自然にしたい」。そうしたご希望を治療の前に教えていただけると、どんな入れ歯にするかを決めやすくなります。どの入れ歯が合うかはお口の状態によって異なりますので、まずは東村山の歯医者、まつばら歯科の歯科医師にご相談ください。

東村山の歯医者まつばら歯科で、学びを患者様の入れ歯づくりへ

講師の林大悟先生と記念撮影|東村山の歯医者まつばら歯科の歯科技工士

つい最近転んで松葉杖の林先生と、まつばら歯科の技工士

今回の講演を通じて一番感じたのは、「入れ歯の使い心地は、細かな形の工夫の積み重ねで決まる」ということです。どこを覆わないか、縁をどんな線で描くか、どのバネを選ぶか。一つひとつに理由があり、その理由を知っているかどうかで、患者様の毎日の話しやすさや食事の楽しさが変わります。

東村山の歯医者、まつばら歯科には医院の中に技工士がいて、歯科医師と相談しながら入れ歯や被せ物をつくっています。今回学んだ金属床の入れ歯の知識を、東村山・秋津の患者様の治療に活かしていきます。一緒に働く院長・スタッフとも学びを共有し、チームで治療の質を高めていきたいと思います。

そして、部分入れ歯を長く使うためには、バネをかけている歯や歯ぐきの健康が欠かせません。入れ歯の調整とあわせて、予防歯科での定期的なお手入れ(メンテナンス)もぜひ続けてください。

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東村山・秋津で、入れ歯を新しくつくりたい方や作り直しをお考えの方は、お気軽にご相談ください。
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