最近、義歯のお取扱いについてまとめていた時に思い出したことがあったので書きたいと思います。
水害で義歯を失くされた患者様からブリッジの制作依頼のことです。
突然、多くの大切なものを失い、不便な生活をおくることになってしまい大変な辛く苦しい思いをされたこと、また
そのなかで義歯を失くされ、不便な思いをし二度と失くしたくないというお気持ちが伝わってきた制作依頼でした。
災害時はもちろん命が最優先ですがその後の生活のことも考えなくてはいけないなと頭にうかびました。
歯科医療チームが被災地に到着するのは状況が安定して以降、早くて一週間くらいだったと記憶しています。歯科技工士も同行して義歯を作ることがありますが設備のない状況なのであくまでも暫間的なものでありまた、数にも限りがあります。
現状の最善策は失くさないために定位置に保管し、持ち出しやすいように蓋付の容器に入れておくことくらいでしょうか?
徐々に防災意識の高まりご家族で避難経路や持ち物などを話し合う機会もあると思います、その際のチェックリストに口腔ケア用品、
義歯と加えてみてはいかがでしょうか。