こんにちは歯科技工士の宮林です。
暖かくなりました。近くの土手を散策する人も増えています。
春に近づいているなと、菜の花や道端の小さな花を見ると、日に日に感じます。
暖かくなるというと地球温暖化を生んでいる、二酸化炭素の排出が問題となっています。
ちょっと強引ですが、人も呼吸によって二酸化炭素を吐き出します。
今回は、呼吸についてちょっとあーそうなんだという話です。
人間の呼吸は一生の間におおよそ6億回だそうです。
呼吸を司る肺は人間の臓器の中で最も大きく、鼻(口)から空気を吸って、長い気道を通って肺に入り末端の肺胞(ブドウの様に小さな風船が集まった構造、左右の肺で3億個)まで入り、ここで酸素を受け取り血液で全身に運ばれます。
普通の呼吸では、1回の呼吸で吸い込む空気の量は500ml、実際に肺に届く量は350ml
だそうで、残りの150mlは肺の手前の気道に、肺に届かず無駄になります。
この長い気道(専門的には死腔と呼ばれています。)デッドスペースですね。
私のように猫背の方は、胸が開かないので浅い呼吸になります。浅い呼吸で仮に吸い込む量が250mlとすると、150mlが気道に残ることから、肺に届くのは100ml。
浅い呼吸を続けていると、死腔に残った空気をしっかり吐き出せない結果、無駄な状態が続いてしまいます。数値的には浅い呼吸を速く倍にすればいいと考えても、肺は加齢と共に機能が衰え、肺に残ったままの空気を吐き出せない状態(機能的残気量)が増えることになり、
効率が悪い事になります。したがって深い呼吸(良い呼吸)が大事になります。
良い姿勢を保ち、大きな声を出すとか歌を歌うとかは、とても良い呼吸につながるそうですよ。ちなみに、ゆっくりした呼吸の目安は、1分間に15回だそうです。