こんにちは。
通勤中に聴いた音楽が、その日の仕事中の脳内BGMになってしまうので、うっかり朝から暗い曲を聴いてしまわないように細心の注意を払っている歯科技工士、佐藤玲安です。
最近は、この曲を毎朝聴くのがマイブームです。
Ich schenk’ dir einen Jodler~ ♪
einen flotten Jodler
Einen flotten Jodler schenk’ ich dir ~♪
スイスの有名なヨーデルグループ
Oesch’ s die Dritten の「Ich schenk’ dir einen Jodler 」という曲です。
この上記の歌詞の後の、凄まじいテクニックのヨーデルが聴きどころです。
ヨーデルとは、あの
” ヨーロレイッヒー” のやつですね。
私は色んな国の民謡も聴いてみたりもするのですが、中でもヨーデルは陽気な気持ちにさせてくれるので大好きです。
ファルセット(裏声)と胸声(地声)をすごい早さで交互に繰り返す独特な歌唱法のヨーデルですが、もともとはアルプス地方の牛飼いたちの仕事歌で、家畜統御や、谷の向こう側の人との情報伝達のために生まれた発声法と言われています。
ヨーデルの発声には仮声帯のトレーニングが重要です。
仮声帯とは声帯ではなく、気道の肉厚な部分の筋肉によって機能し、食べ物や飲み物が気道に入らないようにする役割があるそうです。
ここの筋肉がうまく扱えないと、肺に異物が混入してしまう「誤嚥性肺炎」になってしまうリスクが高くなります。
日本人の死因第3位といわれる肺炎ですが、厚労省によると70歳以上の肺炎患者の7割は「誤嚥性肺炎」が原因だそうです。
言語聴覚士の話によれば、仮声帯などの咽頭付近の筋肉を鍛えるためのトレーニングの一つに、裏声を出す練習があるのだそうです。
どうでしょう。仮声帯の重要性をわかって頂けましたでしょうか。
では、皆さんで仮声帯を鍛えるためにヨーデルを歌いましょう…
というわけにはいかないので、
別の角度から予防方法を考えてみましょう。
誤嚥性肺炎の悪化防止の方法の一つとして、口腔内環境をきれいにするという方法があります。
つまり、万が一何かしらを誤嚥してしまっても、口腔内が悪い菌が少ない状態であれば、肺の中で悪さをしないということです。
例えば舌の汚れ(舌苔)を除去するなども効果的です。
この話は実は、歯科界では有名な話なのです。
当院では皆さんが馴染みのある普通の歯ブラシの他に、さまざまなオーラルケアグッズを取り揃えております。
オーラルケアのプロフェッショナルの歯科衛生士にアドバイスを受けながら、お口の環境を整えてみてはいかがでしょうか。