医療法人社団愛生会
新秋津・秋津駅前まつばら歯科
助手、受付、管理栄養士の大島です。
矯正治療を始めると、多くの方が「何を食べたらいいの?」「食べてはいけないものは?」と悩まれます。今回は、矯正治療中でも快適に食事を楽しむためのポイントをご紹介します。
● 矯正装置の種類と食事制限
ワイヤー矯正(表側・裏側)の場合
ブラケットとワイヤーが固定されているため、以下の点に注意が必要です。
・装置装着、調整後は歯が痛むため、柔らかい食べ物を選びましょう
・硬いものを噛むと装置が外れる恐れがあります
・ 粘着性の高いものは装置に付着し、取れにくくなります
マウスピース型矯正の場合
取り外し可能なマウスピースは食事の自由度が高いのが特徴です
・ 食事の際は必ずマウスピースを外しましょう
・ 水以外の飲み物もマウスピースを外して飲むのが基本です
・食後は歯磨きをしてから装着する習慣をつけましょう
●避けるべき食べ物
硬いもの
・せんべい、ナッツ類、氷、リンゴの丸かじりなど
・これらは装置に強い負荷をかけ、破損の原因になります
粘着性の高いもの
・キャラメル、ガム、餅、グミなど
・装置に絡みつき、取り除くのが困難です
装置に挟まりやすいもの
・細い麺類、繊維質の多い野菜(ごぼう、たけのこなど)
・えのき、春雨、ポップコーンなど
・装置の隙間に入り込み、歯磨きを難しくします
着色しやすい食べ物や飲み物
・カレー、コーヒー、赤ワイン、ケチャップなど
・装置や歯の表面に色がつきやすくなります
●おすすめの食べ物
柔らかい主食
・おかゆ、リゾット
・柔らかく煮込んだうどん
・パン粥
タンパク質源
・煮魚、蒸し魚(骨を取り除いたもの)
・柔らかく調理した鶏肉
・ハンバーグ、卵料理
副菜
・温野菜(茹でたり蒸したりしたもの)
・豆腐料理
・スープや柔らかい煮物
デザート
・ヨーグルト、プリン、ゼリー
・スムージー
・アイスクリーム(痛みを和らげる効果も)
●食事の工夫とコツ
基本の工夫
・食べ物は小さく切って一口サイズに
・ゆっくりよく噛んで食べる
・前歯で噛み切らず奥歯で噛む
痛みがある時の対応
・より柔らかい食べ物を選ぶ
・無理せず少量ずつ食べる
外食時や特別なシーン
・事前にメニューをチェックする
・食べにくいものは避け、代替品を選ぶ
・周りの人に理解を求める
食事後のケア
・必ず歯磨きをする習慣をつける
・外出先ではポータブル歯ブラシや水で口をゆすぐ
・マウスピースは清潔に保つ
●まとめ
矯正治療中は食事に制限がありますが、工夫次第で美味しく楽しめます。食事制限を守ることは、矯正治療をスムーズに進め、理想の歯並びを手に入れるために重要です。食べ物の選び方や調理法を工夫して、矯正生活を快適に過ごしましょう。
