こんにちは!
医療法人社団愛正会 新秋津・秋津駅前まつばら歯科 歯科助手兼受付の今村です。
2月3日には節分、4日には立春を迎え暦上では春?を迎えておりますが、昨日の大雪⛄で季節後退?!と思わざるを得ない荒天?でしたね…。なかなか本当の意味での春の到来はまだ遠いような気がしてならない昨今です。どうぞ皆さま、お身体を十分に労わりながらお過ごしくださいね!
さて、上記にも少し述べた立春に纏わるお話ですが、古来より春?の到来を告げる節分を祝う風習としては豆を撒き、撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べる、ということが通例です。また、自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないとされるところもあります。豆は「魔滅」に通じ、鬼?に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあるとのことです。寺社が邪気払いに行った豆打ちの儀式を起源とした行事であり、室町時代の書物における記載が最も古い記載であることから、少なくとも日本では室町時代以降の風習であると考えられるそうです。初期においては豆は後ろの方にまくことが始まりで、使用する豆はお祓いを行った炒った大豆(炒り豆)だったそうです。北海道・東北・北陸・南九州では落花生をまくこともあるとか。(大豆よりも回収し易く、殻ごと撒くため地面に落ちても食べられる、等の利点がある為らしいです(笑)なるほど!我が家も来年からは落花生で♪)。
年齢の数だけ豆を食べるとなると歯の弱ってきた年配の方々には実際のところなかなかの難関かと思われます!若者がぼりぼり豆を齧るのを見てはさぞかし「ごまめの歯ぎしり」するに違いないでしょう。勿論このことわざは、力の足りない者がいたずらにいきり立つことを言うのであって、年配者の方々に向けてのみにある諺ではないのですが、若い人でも辛い夢など見ると夜寝ているときに実際に歯ぎしりする人が結構多くいるようです。
この歯ぎしりの原理を考えてみると、頬骨の前の下縁に、咬筋という顎を開閉させる筋肉があって、三叉神経の作用により規則的な噛み合わせを行っているとのこと。ところが睡眠中は、神経がばらばらに作用するので、咬筋も勝手に動いて歯ぎしりを起こすようです。それ以外にも歯並びが悪い場合に歯ぎしりしやすいこともあるようです。歯ぎしりは歯を磨耗させたりするので歯にはあまりよくないと言われています。古来よりこんな諺があります。「神馬の食べる豆を食べると歯ぎしりが治る」。すなわち、神社に奉納する馬が食べる豆を、人が食べると歯ぎしりを防ぐまじないになるというものです。(確かに馬は常に固そうな草をモグモグしていますよね(^▽^;))どうやら歯ぎしりは遠い昔より何かと悩みの種ではあったようです。
さて、豆撒きの風習に話を戻しますと、豆を撒く際には必ず掛け声をかけるのが常ですね。掛け声は一般には「鬼は外、福は内」ですが、地域や神社によって違いがあるようです。鬼を祭神または神の使いとしている神社、また方避けの寺社では「鬼は外」ではなく「鬼も内(鬼は内)」としているとのこと。鬼は内?!本当に??といった感じではありますが「鬼」の付く姓(比較的少数ですが「鬼塚」、「鬼頭」「九鬼」など)の家庭もしくは鬼が付く地名の地域では「鬼は内」の掛け声が多いようです。余談ながら学生時代私の好きな男の子も「鬼(き)くん」でした(笑)桃太郎お膝元近くに実家ある身としてはなかなかの挑戦的経験ではありますが今思えば面白いご縁かと♪
日本古来の風習は体や健康に纏わる内容がとても多いです。それだけ人々の関心は勿論、重要なことだったのでしょうね。年間の行事を自分自身の一生のお付き合い且つ必要不可欠なご自身の「歯」?について古来の文化に重ねて思いを馳せる機会としていただけると大変嬉しい限りです!