こんにちは歯科技工士の宮林です。
朝晩少し肌寒さを感じますが、暖かくなりました。土曜日の雨で草木も潤い、いっきに芽生え咲き誇るように思います。
人間は皮膚で覆われている所と、粘膜で覆われている所に分かれています。その粘膜で覆われている所の表面に粘液が存在します。
前回のブログでは鼻水について話しましたが、今回はもう一つ身近な唾液について話します。
神奈川歯科大学の槻木恵一先生によると、唾液には100種類以上のいろいろなものが含まれていて、重要な役割を果たす物質もたくさん入っているそうで、まるでカクテル🍸️のようだとおつしゃっていました。
たとえば、カルシウムが含まれていて、歯の補修にも役だっていたり、動物が見せる行動で、傷ができると、なめている場面をよくみますが、これは傷を治すための成分、上皮成長因子が入っているからだそうです。さらに骨芽細胞の増殖を促進させる、トランスフォーミング増殖因子が入っているそうです。骨の修復もするんですね。
人間の進化の過程で非常に重要な物質。
唾液中にはいろいろな酵素も入っていて、でんぷんを分解しブドウ糖にするアミラーゼは特に脳の発達には欠かせない酵素だつたようです。でんぷんが豊富な食料、米、小麦、とうもろこしを主食にして脳の巨大化を支えたようです。
唾液は血液から産生するものなので、現在採血して病気の診断をすることが多いわけですが、将来、唾液で診断ができれば、苦痛もなく。早くできたら良いのになぁと思います。
ただ、すい臓ガンのリスク診断は高い性能を示しているそうです。
唾液にはまだまだ未知の世界が広がっているんですね。