- こんにちは歯科技工士の宮林です。
年の瀬で慌ただしい時期ですが、気をつけて過ごしましょう。
フッ化物洗口剤は、むし歯を予防するために有効な方法で、子どもから大人まで日常的に使用できます。特に歯が生えたばかりの子どもや、むし歯になりやすい人に効果的です。
推奨される使い方としては、1日1回、夜の歯みがき後に行うのが基本です。適量(多くは5~10mL)を口に含み、約30秒ほどブクブクうがいをしてから吐き出します。使用後は水ですすがず、そのままにすることでフッ化物が歯に長く作用します。また、使用後30分程度は飲食を控えるとより効果的です。
子どもに使う場合の注意点として、まず「ブクブクうがいが確実にできること」が重要です。一般的には4~5歳頃からが目安とされます。飲み込んでしまうおそれがある年齢では使用を避け、必ず大人がそばで見守りましょう。使用量は製品の表示を守り、決して多く使わないことが大切です。
注意事項として、フッ化物洗口剤は歯みがきの代わりにはなりません。毎日の歯みがきと併用することで、はじめて十分な予防効果が得られます。また、誤って大量に飲み込んだ場合は、使用を中止し、必要に応じて医療機関に相談してください。口内に傷や強い炎症があるときも使用を控えます。
正しい方法と年齢に応じた配慮を守れば、フッ化物洗口剤は安全で効果的なむし歯予防法です。家庭での継続的なケアとして、無理なく取り入れていきましょう。

