こんにちは、歯科技工士の宮林です。
コロナ禍の中インフルエンザ、普通の風邪をひく人が少ないように思われます。
マスク、手洗いのおかげでしょうか。ただ、よく手が乾燥するようになってしまい、保湿クリームが手放せません。
さて、風邪の症状のひとつに「におい、味がしない」というものがあります。これは「嗅覚障害」といわれる症状です。
鼻には「嗅細胞」というにおいセンサーが1000万個ほど並んでいます。嗅細胞は鼻腔の天井部分に存在し、におい分子をキャッチして電気信号に変換するという役割を持っています。変換された電気信号は「嗅神経」を通じて脳に伝達されます。
嗅覚障害はこの嗅細胞、嗅神経が破壊されることによって引き起こされるのです。
風邪の後遺症としての嗅覚障害は男女差があり、40代以降は女性の方が4倍多いというデータがあります。
また、嗅覚は50代から段々と衰えていくため、60歳以上の方に多く見られます。
嗅神経は神経細胞の中でも数少ない「再生する細胞」なので、においの刺激を与える嗅覚トレーニングで再生を促すことができます。
意識してにおいを嗅ぐことを習慣にするのが、嗅覚障害の一番の予防策になります。
もちろん、寝る前の歯みがき習慣は特に大事です。