こんにちは。
オリンピック。終わりましたね。
スポーツが苦手なコンプレックスから、いつもはアスリートに嫉妬の念をメラメラと燃やしているのですが、ところがどっこい。オリンピックが始まるやいなやテレビの画面に釘付けだった歯科技工士、佐藤玲安です。
ショッキングな出来事がありました。
つい一昨日のことです。
朝ごはんのサンドイッチを食べていたら
「ガリッ」
何か異物でも混入してたのか?と思っていたらなんと
左下の5番目の歯が欠けました?
「柔らかいものを食べていたのに、割れてしまった…?」
中心結節
というものをご存知でしょうか。
特に下の歯の5番目の歯によく出現する、先天的な突起のことです。
以前、他のスタッフもブログに書いていました。
私にはその中心結節が先天的にあったそうなのですが、それがとっくの昔に折れていたようなのです。
この突起、やっかいなのが歯の神経の真上にあるということなのです。
どういうことかというと、この突起が折れてしまうと歯の神経への通路がむき出しになってしまうということです。
口の中はいくら綺麗に保とうとしても、無菌状態にすることは出来ません。
そうすると神経への通路を通じて歯の中に菌が入り、歯が壊死してしまいます。
私の歯が欠けたとき、割れた部分には虫歯が広がっていました。
普通の虫歯であれば、痛くて飛び上がるであろう深さですが、その歯はなにしろ神経が死んでいるので、痛みを全く感じず、虫歯であることを気づきませんでした!
神経が死んでしまった歯は想像以上にもろく、今回のように欠けてしまったということです。
今後この歯はどうなるのかと言いますと、被せ物を被せるかもしくは最悪の場合抜歯をしなければならないかもしれません。
歯磨きを頑張っていたのに、無念ですね。
今回の件、歯科医療従事者としては大変勉強になりしたが、笑いごとではありません。
同時に「中心結節」の怖さを思い知らされる機会となりました。
皆さんもお口の中を少しご覧になってみて下さい。
前から4番目、5番目の歯の中央部に突起はありませんか?
突起を見つけたら110番、ではなく是非当院にお電話を。
折れてしまってからでは遅いのです。