こんにちは。
最近新しいiPadを買いました。
現在貯金中の私なのですが、このときばかりはなぜか「今、買わなきゃ」と直感的に思って家電量販店に行き、在庫最後のひとつのiPad を購入した4日後、iPadの値上げ発表がありました。グッドタイミング。当分このことを周りに自慢するであろう歯科技工士、佐藤れいあです。
最近大変難しい金属の被せ物のケースに取り組みました。
上の歯12本連結ブリッジというものです。
読んで時の如く、12本の歯が全て連結された被せ物で、連結させることによって、揺れている歯同士がお互いに支え合うことができ負担が少なくなります。
金属の被せ物を作る工程は、まずロウを溶かしたり削ったりして形作り、これをもとに鋳型をつくります。そして金属を溶かして流し込む「鋳造」という工程があるのですが、これがまた今回のように大きなケースになると大変難しいのです。鋳造学という分野が存在するほど鋳造とは奥深いものです。
今回は12本連結ということで、適切に鋳型に金属が流れ込むように、上司と一緒に考えながら鋳型の通路を作るためのスプルーイングの設計を考えました。
溶けた金属は強い圧で押し出され、この太いルート①を同時に流れます。次に下の馬蹄状のルート②で合流し、細かく枝分かれしたルート③歯全体のもとに行き渡ります。
直接12本にルートを引かないのは、鋳造圧を分散させるためという理由もあります。
適当にルートを作ると必ず失敗します。
そして鋳造は無事成功しました。
金属以外の材料でもそうですが、歯科技工すべては物理(または化学)現象で成り立ちます。材料に意思なんてないんですね。
これからも色んなマテリアルと仲良く仕事したいと思います。