こんにちは歯科技工士の宮林です。
朝晩涼しくなってきました。ツクツクボウシ(せみ)がなく声も、
多くなり、秋が近づいていると感じます。
地球温暖化現象でしょうか、雨の降り方が南国特有のスコールの
ようです。近い将来、東京や埼玉でパパイヤ、マンゴーなど
南国フルーツの産地になるやも知れませんね。
前回のブログで歯周病だけでなく、虫歯からも心筋梗塞、脳梗塞や
肺炎などの原因になることをお話しました。
今回は、ハミガキはいつするです。
虫歯の原因となるミュータンス菌は、ご存知かと思います。
食後の歯垢中の酸性濃度(PH)について。
普段口の中の酸性濃度は、PH6.5前後です。
食事をすると歯についた歯垢の中のミュータンス菌が、
糖を吸収して酸を出す為、食後酸の濃度が強くなり、
PH4.5前後になります。その後だ液の酸性濃度調整能力の
働きで、食後40分程でもとの濃度に戻ります。実は、
食後20分で酸性濃度PH5.5程になりますが、このPH5.5が
分岐点(虫歯)になります。食後20分以内は口の中の酸性度が
強く、PH5.5以下です。この時歯の表面がやわらかくなっている為、
このタイミングでハブラシすると、目に見えない傷がつきやすく
なる為、虫歯の原因ミュータンス菌もつきやすくなります。
20分を過ぎるとだ液の流れで、PH5.5以上になるので、歯の表面が、
硬く戻ります。
結果、ハミガキは食後20分たってからハブラシするのが、ベストです。
それは無理という人の為に、食後緑茶、水でよく口をすすいで、
10分後にハミガキしてください。緑茶はカテキンの働きで、
ミュータンス菌の発育を抑えます。
食事は人生の楽しみでもあります。食後は少しゆっくりしましょ。