こんにちは!
医療法人社団 愛正会
新秋津・秋津駅前まつばら歯科
歯科助手の今村です。
すっかり秋めいてきた昨今?、朝晩の急激な気温差に体調管理と出掛ける際の服装に悩まされがちですが、この時期街のあちこちに漂う優しく包まれるような金木犀の香りにそんな悩ましさもすっかり癒されているような気がする私です☺️
仕事帰りの夜道、この金木犀の香りがすると何とも幸せな、そしてちょっぴり切ないような淋しいような不思議な感覚をおぼえます。同時に『今年もこの季節が来たのか…』と少しずつ迫り来る今年の終わりをしみじみ感じながら年賀状のカウントが頭をよぎり始めるのが恒例となっています?
そんな金木犀の香りが大好きな私がこの香りと共に思い出すのが、昔読んだ山田詠美さんの短編集『放課後の音符-キイノート-』?
金もくせいの匂いがする
甘くて歯が痛くなりそう
秋には恋に落ちないって決めていたけど
もう先に歯が痛い
金もくせいを食べたの
金もくせいも食べたの
だから
歯の痛みにはキス
以前読んだ『放課後と音符』のフレーズです?
金木犀の香りを嗅ぐと毎年この一節を必ず思い出します。
歯が痛くなりそうなくらいの甘い香り、そしてそれを連想させる甘い恋?…を漂わせる金木犀。
人の感覚、自然の創作物とは本当に不思議です。
このような感覚と記憶の結び付きの現象をフランスの文豪に因みプルースト現象と言われているようです。皆さまの感覚と結び付く記憶は何でしょうか⁈
今夜も月夜の下でオレンジ色の小花が柔らかな優しい香りを届けてくれています?♪