こんにちは!
医療法人社団 愛正会
新秋津・秋津駅前まつばら歯科
歯科助手兼受付の今村です。
新年度を迎え、新しい環境でのスタートを切った方々も多いかと思います。皆さまはどのような年度始めを送られていますでしょうか?
我が家息子も新たな環境で学生生活が始まりました。そんな折、顎奥が疼くというので自宅近くにあるかかりつけの歯科医院で診察してもらったところ、親知らず?が生えて来ていることによる痛みとのこと。皆さまご存知の通り、放っておいてもあまり良いことはないので抜くことになったのですが、ふとその抜いた歯?はどうしよう?と思ったのでした。生え変わり以外で歯を抜くのが初めての息子。これまでは下の歯が抜ければ屋根の上に、上の歯が抜ければ縁の下に投げ入れる…と忠実に日本古来の風習を親子で楽しみながら守ってきたのですが、流石に息子も一緒に屋根の上に歯を投げて喜んでくれる歳ではなくなり、(母がひとりで歯を投げる姿も異様かと?)かと言って捨てて処分してしまうのも何だか淋しい気もして色々調べてみたところ、『歯髄細胞が未来のあなたを救う』との文言を発見!いわゆる”細胞”を使って再生しようとする新しい医療技術に歯髄の細胞を利用するというものらしいのです。
再生療法といえばiPS細胞やES細胞が有名ですが、近年は、歯髄(歯の中にある軟組織)に含まれる歯の細胞にも注目が集まっているそうです。再生を利用する本人の体の組織や臓器の中にもともと存在する幹細胞を使用する為、再生医療に用いるのに適した様々な特性があることが分かっているそうです。
その上、必要な治療によって抜いた歯(抜去歯)から歯髄組織を採取することができるので患者さんにとって、幹細胞を採取するための負担が少ないのもメリットのひとつのようです。ただし、抜いた歯であればどれでもよいということではなく、認定医によって抜かれた乳歯や親知らず、矯正治療で抜いた歯を用いるとのこと。
『歯の細胞バンク』なるものが存在していることを知り、時すでに遅し…ながら、実家の縁の下に過去投げ入れてきた自身の歯?の数々を拾い集めたい気持ちに駆られた私でした?衰えた皮膚の再生したい箇所箇所を思い浮かべながら?
歯髄?の可能性、是非思い巡らせてみながら将来の備えの一選択にご検討いただくのもひとつの手かと思います?