こんにちは歯科技工士の宮林です。
やっと涼しくなり、過ごしやすくなりました。
食物もおいしく感じる季節です。
そのためにも、しっかりと口腔ケアをお願いします。
歯科治療では、虫歯を削ったり、歯の根の中をきれいにしたりと、非常に細かい作業がたくさんあります。お口の中はとても小さく、暗くて見えにくい場所も多いため、目だけでは限界があります。そこで活躍するのが「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」です。
マイクロスコープは、肉眼では見えないような小さな部分を、何倍にも拡大して見ることができる機械です。これを使うことで、歯や歯の根の中、詰め物や被せ物の境目など、細かなところまでしっかり見ながら治療ができます。
特に「根管治療(歯の根の治療)」では、根の中の細い管をきれいに掃除し、ばい菌が入らないように密封する必要があります。マイクロスコープがあると、この細い管の中まで確認できるため、より正確で確実な治療が可能になります。これにより、再発を防ぎ、歯を長持ちさせることができるのです。
また、詰め物や被せ物をする際も、マイクロスコープを使うことで、歯とのすき間を最小限に抑えることができます。すき間があると、そこから虫歯が再発するリスクがあるため、より精密な治療ができるというのは大きなメリットです。
さらに、患者さんにとっても安心感があります。治療の前後にマイクロスコープで撮影した画像を見せてもらうことで、自分の歯の状態や、どんな治療を受けたのかを確認することができるからです。これは、治療への信頼や納得にもつながります。
マイクロスコープは、まだすべての歯科医院にあるわけではありませんが、導入している「まつばら歯科」では、より高い精度の治療を目指している証とも言えます。大切な自分の歯を長く保つためにも、マイクロスコープを活用した治療は、これからますます重要になっていくでしょう。
