こんにちは。
最近新しいiPhone を購入したのですが、なんせ4台目のiPhoneですので大した感動もなく、まるで互いを空気のように感じる熟年夫婦、とたとえてみる歯科技工士、佐藤れいあです。
先日、ドイツに住んでいる友人がお誕生日でしたので
„Alles Gute zum Geburtstag!”
(お誕生日おめでとう!)
というメッセージを送りました。
すると友人、
「プレゼントはどこ??」
と強気な発言。
プレゼントと言ったって、今から用意してもEMS便でも一週間はかかるよな〜と思っていたら、ポッと閃きました。
手描きのイラストです。
残念ながら送ったのはこれをスキャンした画像ですが。
彼が日本の伝統文化と漫画アニメが好きだったのを思い出し、好きそうな絵を描いて送ってあげたら大喜びされました。
これぞジャパニーズソフトパワー。
ところで、物理的に離れていてもこのようなプレゼントを贈ることが出来るのは、デジタル化社会の賜物ですよね。
そしてパンデミックの世の中では、さらに人との接触が少なくなりました。
仕事やセミナーはリモート、買い物に行けばセルフレジ、私は先日格安SIMを契約しましたがカスタマーサービスはオンライン限定だそうです。
やわらかみのない世界です。
送ったイラストなのですが、私の画材知識が乏しく、水彩用の紙ではないのに水彩インクを使用したために、色ムラが大変なことになってしまいました。
きっと最初からデジタルツールで彩色すれば失敗なく塗ることができたでしょう。
しかし友人は、
「たくさん時間かけてくれたように見える。ありがとう?」
と言ってくれました。
一枚の絵から時間と、その時間をかけたという真心を感じてくれたんですね。
デジタル彩色の絵だったら同じように感動してくれていたでしょうか。(それは分からないですけど)
コンピュータの計算式で表現されたものではなく、偶然に生まれた少しの揺らぎ、少しの雑味にこそ、人が感ずるものがあるのでしょうね。
デジタルの波に淘汰されたアナログの価値というものを、もう少し大切にしてみようかなと思いました。