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「入れ歯が欠けた・割れた」ときはどうする?歯科技工士が教える入れ歯修理のこと

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こんにちは。
医療法人社団 愛正会
新秋津・秋津駅前まつばら歯科
歯科技工士の根本です🤗

はじめに

「入れ歯を落として欠けてしまった」「バネの部分が折れてしまった」「歯の部分が取れてしまった」——このような入れ歯修理が必要になるトラブルは、日常の中で意外と多く起こります。

私は歯科技工士として、そうした壊れてしまった入れ歯の修理を担当しています。診察室で先生や患者様と直接お会いする機会は少ないですが、実際に手を動かして入れ歯を直しているのは私たち技工士です。今回は、技工士の視点から「入れ歯修理」について詳しくお伝えします。

入れ歯修理とは?どんなトラブルに対応できる?

入れ歯修理とは、すでにお使いの入れ歯(義歯)が破損・変形した際に、その部分を直して再びお使いいただけるようにする処置です。当院でよくご相談いただく修理内容には、次のようなものがあります。

  • 床(しょう)部分の破損・ひび割れ:落としたり、噛む力が集中したりすることで、入れ歯の土台部分が割れてしまうケース
  • バネ(クラスプ)の破損:金属のバネ部分が折れる、変形して外れやすくなる
  • 人工歯の脱落・破折:人工の歯の部分が欠けたり、取れてしまったりする
  • 人工歯の追加:新たに歯を失った場合に、その部分の歯を足す処置

真っ二つに割れてしまった入れ歯の写真入れ歯修理が必要
こんな風に真っ二つに割れてしまうことも珍しくありません

これらの多くは、入れ歯全体を作り直さなくても、部分的な修理で対応できることが多いです。

なぜ入れ歯は壊れるのか?技工士視点での原因

入れ歯が壊れる主な原因には、次のようなものがあります。

  1. 経年劣化:レジン素材は年数が経つと弾力性が落ち、もろくなっていきます。
  2. 落下による衝撃:洗浄時に洗面台に落とす、床に落とすなどの衝撃で割れることがあります。
  3. 噛み合わせの変化による負担の偏り:歯ぐきや骨の状態が変化することで、特定の部分に力が集中し、バネや床に負担がかかりやすくなります。
  4. 合わなくなった状態での使用継続:入れ歯が合わなくなってきているのに使い続けると、余計な力がかかり破損につながることがあります。

特に4番目は見落とされがちですが、「多少合わなくてもそのまま使い続けている」状態が、実は破損のリスクを高めているケースは少なくありません。

修理でお願いしたいこと・やってはいけないこと

⚠️ 市販の接着剤やご家庭にある瞬間接着剤などで、ご自身で直そうとするのは絶対に避けてください。

理由は以下の通りです。

  • 接着剤の成分がお口の中に残り、健康被害につながるおそれがある
  • 正確な位置で接着できず、かえって噛み合わせが崩れてしまう
  • 一度自己修理をした入れ歯は、歯科医院での修理が難しくなる場合がある

壊れてしまった際は、破損した部分(欠けたパーツも含めて)をそのまま保管し、なるべく早く歯科医院にご持参ください。破片が残っていることで、修理の精度が格段に上がります。

修理にかかる期間の目安

修理内容によって、必要な工程や日数は異なります。

修理内容 目安期間
床の割れ・人工歯の追加など
クラスプ(バネ)が関係しない修理
当日中〜1日程度
バネ(クラスプ)部分の修理 数日〜1週間程度
(外部の歯科技工所での製作が必要なため)

「今すぐ直したいのに時間がかかる」と感じられる方もいらっしゃいますが、精度の高い修理を行うためには、型取りをして正確に補強・接着する工程が必要になるためです。

修理を繰り返す前に知っておいてほしいこと

同じ箇所の破損を繰り返す場合や、修理のたびに継ぎ目が増えていく場合は、修理よりも入れ歯自体の作り直しを検討したほうがよいタイミングかもしれません。詳しい入れ歯の種類については、こちらのページでもご紹介しています。

また、破損の背景に「歯ぐきの変化による適合不良」が隠れていることも多くあります。修理をして一時的に使えるようになっても、根本的な原因が解消されていなければ、再び同じトラブルが起こりやすくなります。気になる症状があれば、修理のタイミングで担当の歯科医師にも相談してみてください。

修理までの間、どう過ごせばいい?

バネの修理などで数日〜1週間ほどお時間をいただく場合、「その間、入れ歯なしで過ごすのは不安」という方も多いと思います。

破損した入れ歯は、無理に装着を続けると欠けた部分でお口の中を傷つけてしまったり、症状が悪化したりするおそれがあります。修理期間中は、なるべく無理にご使用にならず、食事の際はやわらかいものを選ぶなど、お口への負担を減らす工夫をしていただくと安心です。ご不安な場合は、修理をお願いする際に歯科医師や受付にご相談ください。

よくあるご質問

Q. 入れ歯を作ってからどれくらいで壊れやすくなりますか?

A. 使用状況や素材、お口の状態によって個人差が大きく、一概にお伝えするのは難しいのが実情です。日頃の使い方やお手入れの仕方によっても差が出るため、小さなヒビや違和感に気づいた際は、早めにご相談いただくことをおすすめします。

Q. 修理費用はどれくらいかかりますか?

A. 破損の程度や修理内容によって異なります。保険診療内で対応できる修理も多いため、まずはお気軽にご相談ください。

Q. 修理中、通院回数は何回くらいですか?

A. 型取りが必要な修理の場合は2回程度(型取り・お渡し)、型取りが不要な軽微な修理であれば1回で完了することもあります。

入れ歯の汚れや黒ずみが気になる方へ

当院では、歯科技工士による入れ歯洗浄も行っております。「毎日お手入れしているつもりでも、歯石のようなものがついてきた」「茶渋やヤニで黒ずんできた」など、ご自宅でのケアだけでは落としきれない汚れが気になる方は、ぜひご相談ください。専用の機器を使って、入れ歯を傷めることなくすっきりと汚れを落とすお手伝いをいたします。

入れ歯洗浄のビフォーアフター写真
歯科技工士による入れ歯洗浄のビフォーアフター

まとめ

  • 入れ歯修理は、バネの破損・床の割れ・人工歯の脱落など、さまざまなトラブルに対応可能
  • 破損の背景には、経年劣化や噛み合わせの変化による負担が関係していることが多い
  • 壊れても自己修理は絶対に避け、破片を持って早めに歯科医院へ
  • 修理を繰り返す場合は、作り直しのタイミングかもしれません

入れ歯が欠けた、外れた、割れたなど、入れ歯に関するトラブルがございましたら、放置せずお早めに当院までご相談ください。

新秋津・秋津駅前 まつばら歯科|怖くない・優しい 歯医者

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