こんにちは。
医療法人社団 愛正会
新秋津•秋津駅前まつばら歯科
歯科技工士の根本です🙂↕️
食事の途中で、急に「ガリッ」という感触。
口から出してみたら、銀歯が取れていた——。
詰め物や被せ物が外れるトラブルは、ある日とつぜんやってきます。そんなとき、「痛くないから、しばらく様子を見ていればいいか」と思ってしまう方も少なくありません。ですが、この「しばらく放っておく」という判断が、あとから大きな治療につながってしまうことがあります。
🦷 取れた詰め物・被せ物は、まず「捨てないで」ください
取れてしまった詰め物や被せ物を、思わず捨ててしまう方がいらっしゃいます。しかし、これはとてももったいない対応です。
歯とその詰め物・被せ物に大きなダメージが無く、お口の状態にも問題がなければ、お持ちいただいたものをそのまま付け直せる場合もあります。作り直しになるかどうかは実際に拝見しないと判断できませんが、手元にあるかどうかで選択肢の幅が変わってくるのはたしかです。
保管の方法はむずかしくありません。
・水で軽くすすいで、汚れを落とす
・ティッシュに包むか、小さな容器やチャック付きの袋に入れる
・変形させたくないので、ポケットに直接入れたり、強く握ったりしない
・受診のときに忘れず持参する
なお、ティッシュに包んだまま置いておくと、ご家族に捨てられてしまうことがよくあります。袋やケースに入れて、分かる場所に置いておくと安心です。
つくり手の目線から
外れてきた詰め物や被せ物そのものが、じつは多くのことを教えてくれます。内側に残ったセメントの付き方、ふちの当たり具合、噛む面のすり減り方——そうした跡から、どうして外れてしまったのかを推し量る手がかりが得られることがあります。同じものを付け直すにしても、新しくつくり直すにしても、その手がかりがあるのとないのとでは、次に同じことが起こりにくいよう手を打てる幅が変わってきます。「もう使えないだろう」と思われたものでも、どうか捨てずにお持ちください。
⚠️ やってはいけない4つのこと

よかれと思ってやってしまいがちな対応の中に、かえって状態を悪くしてしまうものがあります。
1. 接着剤で自分で付ける
もっとも避けていただきたいのがこれです。市販の瞬間接着剤や工作用の接着剤は、お口の中で使うことを想定して作られていません。

では、歯科で使うセメントならよいのかというと、そうとも言い切れません。避けていただきたい理由は、接着剤の種類だけではないからです。
詰め物や被せ物が外れたということは、その内側で虫歯が広がっていたり、接着していた部分が傷んでいたりすることが少なくありません。そこを確認しないまま蓋をしてしまうと、細菌を閉じ込めたまま固めてしまうことになります。外からは見えないまま内部で虫歯が進んでしまい、次に外れたときには、はじめよりも大がかりな処置が必要になっていることがあります。
さらに、ずれた位置で固まってしまうと、正しい位置に戻すために削り取る作業が必要になり、本来しなくてよかった処置が増えてしまいます。
2. 取れた側で噛み続ける
詰め物や被せ物が外れた歯は、内側のやわらかい部分がむき出しになっています。硬い殻を失って、中身がそのまま外に触れているような状態です。
その状態で硬いものを噛むと、歯の壁が欠けたり、大きく割れたりすることがあります。歯が根元から割れてしまうと、残念ながら抜歯を選ばざるを得ないこともあります。受診までのあいだは、反対側で噛むようにしてください。
3. 気になって舌や指でさわる
穴が空いた感じが気になって、つい舌でさわってしまう気持ちはよく分かります。ただ、外れたばかりの歯のふちは鋭くなっていることがあり、舌を傷つけてしまうことがあります。指で触れれば、そこから細菌が入るきっかけにもなります。
もちろん、ご自身で削って形を整えようとするのは絶対に避けてください。
4. 「痛くないから」と放置する
詰め物が外れても、痛みがまったく出ないことはよくあります。そのため「困っていないから大丈夫」と判断してしまいがちですが、痛みの有無と、進行の度合いは必ずしも一致しません。
むしろ、痛みが出ないまま静かに進んでいくほうが厄介だとも言えます。
⏳ 被せ物が取れたまま放っておくと、何が起こるのでしょうか
「数日くらい平気だろう」と思われるかもしれません。しかし、お口の中は思っている以上に動きのある場所です。
歯が動いて、元のものが入らなくなる
歯を1本失った隙間に、まわりの歯が少しずつ傾いてくることが知られていますが、これと同じことが小さなスケールで起こります。詰め物が外れて空いたスペースに、隣の歯や噛み合う相手の歯がわずかに動いてくると、せっかく取っておいた詰め物が入らなくなり、作り直しになることがあります。
むき出しの部分から虫歯が進む
詰め物の下は、歯の表面をおおうエナメル質より軟らかい部分が露出しています。ここは虫歯が進みやすく、しかも汚れも溜まりやすい形をしています。数日から数週間で状況が変わることもあります。
しみる・痛みが出てくる
冷たいものや熱いものがしみるようになり、やがて何もしていなくてもズキズキするようになることがあります。この段階になると、神経の処置が必要になる場合もあります。
歯が欠ける・割れる
支えを失った歯の壁は、噛む力に耐えきれず欠けてしまうことがあります。割れ方によっては、その歯を残すことがむずかしくなります。
そのため、「外れたけれど痛くないから、そのうちでいいか」ではなく、できるだけ早めにご相談いただくことをおすすめしています。詳しい治療の内容については虫歯治療のページもあわせてご覧ください。
🏠 受診までのあいだにできること
すぐに来られない事情があるときは、次のことを心がけてみてください。
- 反対側で噛む/外れた歯にはできるだけ力をかけないようにします。硬いもの、粘着性のあるもの(お餅、キャラメル、ナッツなど)は特に注意してください。
- やさしく清潔に保つ/穴の中に食べかすが詰まりやすくなっています。歯ブラシでゴシゴシこするのではなく、やわらかい毛先でやさしく磨き、うがいで流してください。
- しみるものを避ける/極端に冷たいもの、熱いもの、甘いものは刺激になります。
- 痛みがあるとき/ふだんお使いの痛み止めがあれば、用法・用量を守ってお使いください。ただし痛み止めは症状をやわらげるものであって、原因が解決するわけではありません。腫れや強い痛みがある場合は、我慢せずご連絡ください。
📅 被せ物が急に外れたとき、いつ受診できますか

急に外れてしまったとき、いちばん気がかりなのは「いつ行けるのか」ではないでしょうか。
新秋津・秋津駅前まつばら歯科は、土曜・日曜・祝日も診療しています。また、火・木・土・日・祝は夜21時まで診療しております。お仕事帰りや、平日は時間が取れないという方にもご利用いただけます。
| 曜日 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 月・水・金 | 9:00〜13:30 | 15:00〜19:00 |
| 火・木・土・日・祝 | 9:00〜13:30 | 15:00〜21:00 |
急に外れてしまった場合など、WEB予約が埋まっているときでも、当日受診できる場合があります。まずはお電話でご相談ください。
💰 受診したら、費用はどのくらいかかりますか
受診をためらう理由として「いくらかかるか分からないのが不安」というお声をよくいただきます。
当院の料金表のページでもご案内しているとおり、通常の保険診療の場合、初診時にはおよそ2,500〜5,000円の費用がかかります。
そのうえで、外れたものをそのまま付け直すのか、型を取って作り直すのか、あるいは内側の虫歯の処置が必要なのかによって、その後の回数や費用は変わります。外れた詰め物・被せ物への対応は、診察のうえで必要と判断された処置であれば健康保険の範囲で行えるものが多くありますが、どの処置になるかは実際にお口を拝見してからのご説明になります。
はっきりしているのは、早い段階で対応したほうが、処置も費用も小さく済む可能性が高いということです。神経の処置や抜歯まで進んでしまうと、治療の回数も期間も大きく変わってきます。
❓ よくあるご質問
Q. 取れたものを持っていけば、必ず付け直してもらえますか?
A. 残念ながら、必ずとは申し上げられません。詰め物や被せ物自体が変形・破損していたり、内側の歯に虫歯が広がっていたりする場合は、作り直しをご提案することになります。それでも、実物があることで判断の材料が増えますので、ぜひお持ちください。
Q. 何日以内に行けばいいですか?
A. できるだけ早めが理想です。目安としては数日以内を意識していただくとよいのですが、痛みや強いしみる症状がある場合は、日数にかかわらずすぐにご連絡ください。
Q. 取れたものを、なくしてしまいました。
A. 気にせずご来院ください。無いなら無いで、あらためて型を取って作り直すという方法があります。「なくしたから怒られそう」と受診をためらってしまうほうが、歯にとってはよくありません。
Q. よく外れるのですが、体質でしょうか?
A. 繰り返し外れる場合は、噛み合わせや、就寝中の歯ぎしり・食いしばりで強い力がかかっていることも考えられます。原因を確かめずに付け直しを繰り返しても、また同じことが起こりやすくなります。一度ご相談いただければ、力のかかり方も含めて確認いたします。
しかし、そもそも外れる前に見つけられるのが一番です。予防歯科の定期メンテナンスでは、詰め物のふちの隙間や、内側で進んでいる虫歯の兆候をチェックしています。
📝 まとめ
✓ 取れた詰め物・被せ物は捨てずに、袋やケースに入れて持参する
✓ 外れてきたもの自体が、なぜ外れたのかを考える手がかりになる
✓ 接着剤で自分で付けるのは避ける。細菌を閉じ込めたまま固めてしまうおそれがある
✓ 取れた側で噛まない。歯が欠けたり割れたりすることがある
✓ 痛みが無くても進行することがあるため、放置しない
✓ 歯が動くと、元の詰め物が入らなくなることがある
✓ 当院は土日祝も診療しています(火・木・土・日・祝は夜21時まで)
詰め物や被せ物が外れるのは、ある日とつぜんやってきます。つくり手としては、お口の中で働いてくれていたものが、できるだけ長く役目を果たせるようにと願っています。気がかりなまま過ごさずに、どうぞ早めにお声がけください。当院がはじめての方は初めての方へのページもご覧ください。
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お口の中のお悩みや、治療について気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

日付: 2026年9月20日 カテゴリ:スタッフブログ





