最近、デジタル技工のお話が多かったので少し違う話をしたいと思います。
15年以上前になりますがその頃の勤め先の取引をさせていただいている先生から石膏模型の台付けに使用している石膏の色が何とかならないか?とご意見を頂いたことがあります。
目に優しくないとのことでした
その頃はずいぶん神経質な先生だなと思いつつも別の色で対応させていただきました。
しばらくして歯科の雑誌を読んでいたら、なぜオペで使用するオペ着や患者さんにかけるガウンがなぜ緑色で統一されているのかという内容に接する機会があり、読み進んでいくと
どうやら外科治療をされる先生は血液や臓器を常に集中しながら凝視しているので
仮に周囲が白で統一されていると術野の外に視線を置いたときに緑の残像が見ててしまうそうです、この現象を補色残像といいこれを回避するために多くの臨床現場ではオペ着に緑または青が採用されているそうです。
この話の筋からいくと青は問題ないことになってしまいますが当時使用していた石膏の色は
濃紺に近い青でお疲れの目にはきつかったのかもしれません。
心理的な効果に緑や青を見ると精神的に落ち着くという効果があります
赤いものやまぶしいものをたくさん見て目と精神が高ぶってしまったときにいいかもしれません。