こんにちは!
医療法人社団愛正会 新秋津・秋津駅前まつばら歯科 歯科助手兼受付の今村です。
毎年恒例の受験シーズン?が到来しましたが、受験期には何かと体調の不安がつきものですよね?万全の態勢で試験に臨みたいものです!この頃に必ずと言って良いほど流行するインフルエンザは昨今のコロナ禍で影を潜めていますが、その他にも普段は何ともなかったのに何故かこんな時に限って出てきたりするのが歯の痛み?です。特に口の奥深くで息をひそめていた『親知らず』の裏切りのような突然の疼き…。できれば一生大人しく表舞台には登場して欲しくない存在だと言うのが本望です?
さて、そんな「親知らず」ですが、あごの一番奥に生える第三大臼歯を指すことばで、ほかに「知歯」や「知恵歯」という呼び名もあります。
本来は上下左右に4 本あり、32本あるヒトの歯の中で最も遅くに生えます。
調べてみると「親不知歯」として正式には記載されており、「20~25歳ごろに生えるので昔は親と死別していることが多いところからこの名がある」とあります。「人生50年」といわれた昔は、自分の子どもの一番奥の歯「親知らず」を見ずに亡くなる親が多かったのでしょう。
その呼称は国によってかなり異なるようで、英語では物事の分別が付く年頃になってから生えてくることから「wisdom tooth」と呼ばれているようです。ドイツ語「weisheitzahn」,フランス語の「dent de sagesse」,中国語の「智歯」も同様の意のようです。日本語の「知歯」「知恵歯」という「親知らず」の別名はここから来たのかもしれませんね。韓国では恋を知る年齢になると生えてくることから「愛の歯❤」ともいわれているようです。何ともロマンティックな名称!お国柄が出ていておもしろいですね♪
そんな 「親知らず」という言葉は日本ではいつ頃から使われていたのかを調べてみると、どうやら長崎でイエズス会の宣教師と日本人修道士によって作られた『羅葡日辞書』に最初に記されていたと書かれているようです。少なくとも安土桃山時代には使われていたとのこと。日本人と「親知らず」との付き合いはかなり長いようです。
この「親知らず」ですが、現代人特に私たち日本人には生えない人も多くなっており、著名な人類学者によれば、縄文時代に8割の人に生えそろっていた「親知らず」は鎌倉時代には5割に減り、現代では4割にも満たないそうです。生えている人は実は希少なんですね!生活習慣や食生活の変化の影響だともいわれていますが、はっきりした理由はわかっていないようです。将来「親知らず」は存在自体なくなってしまうのかも?!
希少な奥々の歯をお持ちの方々、ここぞ!と言う知恵を使わなければならない時に『知恵の歯?』が暴れ出さないよう、どうぞ当院にて定期的ケアをなさっておいてくださいね?