- こんにちは歯科技工士の宮林です。
先週は雪の日もありましたが、今週は暖かくなりました。杉花粉も始まりますが、春近しです。
少し?昔のテレビドラマ、若い方はご存知ないかと思いますが、「踊る大捜査線」という刑事ドラマが放送されていました。映画としてシリーズにもなりました。その中のセリフで「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」。私も好きでよく観ておりました。その主役、織田裕二さんがMCで放送されている、NHKBS「ヒューマニエンス」があります。その番組での話です。
口腔細菌は人それぞれで特有の細菌叢を持っています。中でも虫歯、歯周病の原因が注目されています。
通常口の中の菌の割合は、常在菌99%.悪玉菌1%でバランスを保っています。悪玉菌(虫歯、歯周病)が少しでも増しバランスが乱れていると5年後に歯を失うリスクが高いことが分かっています。
むし歯菌(ミュータンス菌)は硬いつるつるの歯の表面だけに生息します。歯垢をつくります。
歯周病菌(ジンジバリス菌)は空気を嫌い歯茎の内側に生息します。歯石をつくります。
むし歯菌は酸性に強く歯周病菌はアルカリ性を好みます。まさに正反対の犬猿の仲なんですね。
また細菌ではありませんが、入れ歯などの補綴装置を使用している方、入れ歯の内面にはカビの一種のカンジダ菌が住み着くので、免疫力が下がると肺炎の原因にもなりかねません。ぜひ洗浄剤を使用してください。
良いニュースもあります。介護施設や病院に入院している方のなかに口腔ケアが十分でないのに、虫歯も歯周病でもない人達がいることや、ハミガキも歯の手入れもしない子供のなかに虫歯にならない子のだ液を調べると、乳酸菌が影響していることが分かってきたそうです。
非常に抗菌性が高いむし歯菌や歯周病菌を抑える効果が強い乳酸菌(ラクトバチルスラムノーザス)をみつけた先生がいます。その先生の話の中に、ヨーグルトを毎日1個を2週間摂取すると口の中で、ミュータンス菌は8割、ジンジバリス菌は9割減るそうです。個人差はあると思いますが、この乳酸菌をいかに口の中に定着できるかにかかっているそうです。
まだまだ口の中には未知の菌が多数いるそうで、その中にはもっと有益な菌がいるかもしれません。発見されると良いですね。
新秋津・秋津駅前 まつばら歯科|怖くない・優しい 歯医者
日付: 2024年2月14日 カテゴリ:スタッフブログ